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SlackとMattermostとRocketChatの機能と料金比較

ビジネスチャットツールの代表とも言えるSlackと、Slackの廉価版オープンソースであるMattermostとRocketChatの機能を比較してみました。

Slackを基準に項目を書き起こしてあります。

ざっくり調べた所感なので見落としなどあるかもしれません。

チャットツールを選ぶ際のご参考にどうぞ。

 

SlackとMattermostとRocketChatの機能比較

おおまかに機能を比較しました。◎○△×はぼくの所感です。

 

機能名 Slack Mattermost RocketChat
通知
すべての新規メッセージ
ダイレクトメッセージ
メンション
キーワード ×
なし
PCとモバイルで別の設定
ミーティング開始時 × ×
スレッド返信時 ×
通知スケジュール設定 × ×
リマインダー
通知音選択
通知が届いた時のアクション ×
デスクトップ非アクティブ時のモバイル通知 ×
メール通知 ×
サイドバー
サイドバーにいつも表示する項目 9種類 2種類 なし
並び替え
DMの横にプロフィール写真を表示する
プライベートチャンネルを分けてリストに表示する × ×
既読/未読/未読&お気に入りの表示切替 ×
メッセージとメディア(テーマ&アイコン&表示) ×
カラー選択 21種類 5種類 なし
カスタムテーマ ×
コンパクト表示 ×
名前 ニックネーム可 ×
入力中 ×
肌の色 6種類 6種類 6種類
メッセージにワンクリックで絵文字リアクションする ×
画像の展開
リンクしたサイトからの画像やファイルを展開
リンクしたサイトのテキストプレビューを表示する
その他、気になった機能をピックアップ
アクセシビリティ(文字の拡大/縮小)
Enter送信/改行切り替え
リマインダー

 

 

 

個人的に気になった機能の違い、優劣

Slackは通知機能が充実していて、例えば”営業時間内だけ通知を受けたい”というのも細かく設定ができます。

対してMattermostとRocketChatは営業時間設定の項目が無いため、業後でも通知を受けてしまう可能性があります。

 

Slackはリマインダー機能が標準実装されていて、”このメッセージは急ぎじゃなさそうだし後で読もう”とセルフリマインドできるのも嬉しいですね。

MattermostとRocketChatはマーケットプレイスから無料アプリを追加できますが、Slackほど優秀なリマインダーではないため惜しいです。

 

Slackのハドルミーティングは即時Web会議ができ、在宅ワークを推進している企業には重宝されます。

ただしSlackのWeb会議は品質があまり良くないと感じます。音途切れ、ノイズ、カメラ不調を何度か経験しました。

簡易的なWeb会議であればSlackで十分ですが、大事な会議はZoomなど別のWeb会議システム利用をおすすめします。

 

MattermostはWeb会議機能はありませんが、上記内容からして必要ないと感じます。

Web会議はZoom等を利用しましょう。

RocketChatにもWeb会議機能はありますが、こちらもSlack同様に利用をおすすめできません。

 

Slackフリープランの制限事項

Slackは無料でも利用できますが、以下の制限事項があります。

  • メッセージ 閲覧上限10,000 件
  • 5GBまでのファイルストレージ
  • サードパーティ製アプリやカスタムアプリは最大 10 個

無料でも活用している企業はあると思いますが、業務利用で過去のメッセージを閲覧できないとなると「言った・言ってない」と論争になり無益な時間が過ぎます。

有償プランに切り替えるか、MattermostまたはRocketChatを利用しましょう。

 

Slackは年に1度程度大規模障害が発生

Slackはマネージドサービスであるためサーバなどのインフラ面を管理する必要はありませんが、年に1度程度大規模な障害が発生しています。

例えば2021年1月4日の障害。

2021年1月4日の午前6:00 PST頃から、Slackの使用中にエラーが発生し、遅延が増加するお客様がいました。太平洋標準時の午前7時頃、エラーが急速に増加し、Slackをすべてのお客様に使用できるわけではありませんでした。

出典:https://status.slack.com/2021-01/9ecc1bc75347b6d1

中には高額の利用料を払っているのに全く使えないというのは業務でも致命的ですね。

 

Slackはクラウドのためデータを置けない

企業のコンプライアンスによっては”クラウド上にデータを預けることは禁止とする”というルールもあると思います。

Slackはクラウドサービスのため、データを保管して情報が漏洩した場合のリスクとなりえると考える企業も少なからずあるでしょう。

MattermostやRocketChatはオンプレミス環境でも構築できるため、選択肢のひとつとして検討できます。

 

SlackとMattermostとRocketChatの料金比較

Slackはクラウドかつフルマネージドサービスのため、フリープランか有償プランしか選択できません。

MattermostとRocketChatはマネージドサービスもあるので、まずはこちらを比較していきましょう。

項目 Slack Mattermost RocketChat
価格/人/月
(2022年6月のレート)
$12.5(1,675円) $10(1,340円) $3(402円)
料金URL app.slack.com/plans mattermost.com/pricing rocket.chat/pricing
利用人数 100 / 500 / 2,500
おおよその月額(万円)
17 / 84 / 419 13 / 67 / 335 4 / 20 / 100
上記の条件で年額(万円) 204 / 1,008 / 5,028 156 / 804 / 4,020 48 / 240 / 1,200

 

上記の結果から分かる事として、SlackはMattermostの1.3倍、RocketChatは4.2倍となります。

金額だけで判断するとRocketChatを選択…となりそうですがちょっと待ってください!

 

VPS大手のGMOが展開しているConohaであれば、Mattermostが標準機能であります。

しかも月額1,582円とかなりリーズナブルな価格帯。

ConohaにはMattermostが標準実装されている

ConohaにはMattermostが標準実装されている

 

Conohaで改めてSlackと比較してみると…

項目 Slack Mattermost
価格/人/月(2022年6月のレート) $12.5(1,675円) 1,582円
利用人数 100 / 500 / 2,500
おおよその月額(万円)
17 / 84 / 419 1,582円
上記の条件で年額(万円) 204 / 1,008 / 5,028 2万円

 

Slack1人分の料金でMattermostを構築でき、何人利用しても金額は変わりません。

年額にすると約2万円。

例えばSlackを100人利用として、年間204万円。

 

つまり、1/100 の料金でSlack同等のチャットシステムが利用できてしまいます。

大幅な経費削減になることは間違いないでしょう。

 

SlackからMattermostへの移行も機能として用意されているため、移行する企業も増えているそうです。

Conohaの申し込みはコチラから

 

Mattermostの構築代行もやらせていただいております。

ご興味ありましたらぜひお気軽にご依頼ください。

Mattermost構築代行


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kanade

IT関連の仕事に従事し気付けば20余年。好きな言葉は「よくわからないけど動いてる」です。どうにかして生き残りたいアラフォーのIT系エンジニア。

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